福島県の田村市を中心に地域づくりを行う一般社団法人Switchさんとの長期プロジェクトの第1弾。
子育て世代が地域を離れてしまう。地域での地元民・移住者の交流の場がない。そもそも、現在の子育て環境として子どもたちが思い切り遊べる場がなかなかない。そんな日本の中山間エリアで典型的な課題が田村市にもありました。
一般社団法人Switchは短期的で派手な打ち手ではなく、地域の住民が主体的にじっくりと関係性を育んでいく場をつくっていきたい、という意図からHARAPPA株式会社に相談をくださいました。
子どもたちを中心とした遊び場を住民の手で作る。そのプロセスで住民同士が関係性を育んでいく。身体を動かし全身で感じた体験が子どもたちの地域への長期的な愛着を育んでいく。
そんな仮説を立て、地域の住民主体の遊び場「もりのび」を立ち上げることとなり、そこに原っぱ大学の知見を存分に注入することになりました。
フィールドは地元の親世代が幼少期に遊び親しんだ地域のレジャー施設跡地。当時は日本一長いローラー滑り台があり、地域内外の家族でにぎわった場所。老朽化と少子化、東日本大震災の影響でレジャー施設は撤去されてしまっていました。
「もりのび」はそんな跡地に地元家族自らの手で遊び場を再興していくプロジェクト。
キックオフイベントとなった今回、地元の10家族が集まり、手を動かし、ローラー滑り台ならぬ「竹スライダー」を作りました。全長30mほどのロング竹スライダー。
小さい頃の思い出が詰まった場所だから親たちも大盛り上がり。
当日はあいにくの雨模様でしたが、大人も子どもも文字通り「雨にも負けず」存分に遊びました。
今回のイベントをきっかけに生まれたつながり、うねりをどんどん大きなものにしていくべく、プロジェクトは続いていきます。